情報搾取

世の中にはいろんなことを仕掛けてくる方もいらっしゃるようで。

昼食後、オフィスに戻ると、机の上に伝言メモが置いてありました。

「クレジットカード(JCB)のセキュリティーセンターに連絡のこと 0120-xxx-xxxx」


はて。。。何だろう。
カードの限度額、超えたのかしら?
そんなに使ったかな、今月。
よく状況がつかめないまま、とりあえず電話してみる。

tomotaro

すいません、お電話いただいておりまして・・・

オペレーター

tomotaroさんでいらっしゃいますね?
本日はクレジットカードのご使用で、
ご確認させて頂きたい事がございましてお電話差し上げました。

tomotaro

はいはい、なんでしょう?

この時点で

「あなたの最近の使用状況は収入のバランスとあっておりませんよ。今月の引き落とし大丈夫だよね?
支払い総額だけど、今日までなら翌月にずらす事が可能ですよ。ずらします?ご利用は計画的に」

というコメントが返ってくると思っていました。

と こ ろ が

オペレーター

本日午前中、11時過ぎにヤマダ電機〇〇店にて
25万円のお買い物されましたか?

tomotaro

・・・へっ???

理解不能。
意味不明。
奇妙奇天烈摩訶不思議。

今日?午前中?

朝9時からオフィスで働いていましたが。

オペレーター

失礼ですが、いまお手元に弊社のクレジットカードはございますか?

tomotaro

ありますが・・・

オペレーター

そうですか・・・。

tomotaro

あのー。どなたかにカードを使われた、スキミングされたってことですか?

オペレーター

残念ながらそうなります。何かお心あたりございますでしょうか?

心当たり?

そんなものはない、と思ったが、考えてみれば色々あるかも。

ありすぎて皆目見当つかず。


ゴルフ場?ジム?飲み屋?電車?買い物?

クレジットカードを使う場所はどこにでもある。

オペレーター

すでに決済されたあとのようなので、サインも記載済みでございます。
今回、高額商品のご購入でしたが、購入方法が従来と異なりましたので
弊社の方でアラームがかかり、確認させて頂きました次第でございます。


うーむ、決済してしまった後にアラームあがってもなあ。
普段と異なる購入方法ってなんだろう。
気になるなあ。

とりあえず、JCBカードは原因が判明するまで、利用停止。

今後の対処方法等をオペレーターと打ち合わせる。
今回の件、tomotaroが購入した訳でなく、犯罪行為に巻き込まれた、ということで被害額についてはJCBが肩代わりしてくれるらしい。


連絡有難う、オペレーターさん。


最後にオペレーターの女性から注意喚起。

オペレーター

このような犯罪の最近の手口としては、お客様のお財布から、
クレジットカードをいったん抜いて、スキミングした後にまた戻す
という方法が非常に多く発生しています。
現金に全く手がつけられていないので、発覚が遅れて、
わからないケースになるのです。

へーなるほど。

犯罪する側も、よく考えてます。

財布の中身が変わっていなければ、今回のように何もわからないです。

すごいな、磁気情報のみ盗んでまたもとに戻すのか・・・。

オペレーター

ですから、念のためではございますが、
いまtomotaro様のお財布に入っております、
他社様のクレジットカードもご確認されたほうが
よろしいかと思います。


はいはいーっておいおい。
えー、そんな。本当に?


蛇の道は蛇。
プロのアドバイス、せっかく頂いたので、他のクレジットカード会社にもかけてみる。


VISAカードに電話。

tomotaro

すいません、他社のクレジットカード会社様から、
スキミングの被害に本日午前あったという連絡がありましたので、
使用状況確認いたしたいのですが・・・・

オペレーター

ご連絡ありがとうございます。
えー、本日でございますが午前11時過ぎに
イトーヨーカドー〇〇店にて18万の決済記録がございます。
こちらはtomotaro様のご使用で間違いないでしょうか?

お い お い お いっ。
それはおれぢゃないぞよ・・・。

ことの深刻さに気が付く。


一枚のクレジットカードでスキミングが発生したのであれば、どこかの飲食店でやられたのかな?と推定がつく。
しかしながら、同日のほぼ同時刻の間に、まったく異なるカードが使用された実績があると。

こりゃ財布ごとスキミングされたかも、と考えるのが普通です。


tomotaro

いますぐVISAカードの使用停止をお願いします

財布に残るクレジットカードは残り2枚。
マスターとセゾン。


セゾンは確認したところ、現段階では被害はないことを確認。
但し、万が一のことを考えて利用ストップ。再発行の手続きを終える。


マスターカード。
ここも現時点では問題はなかったため、万が一に備えて、利用停止を考えたが、
これをストップしてしまうと、クレジットカードレスになってしまう。

当時電子マネーは無く、クレジットカードはライフラインのひとつ。
使えなくなるのは、死活問題となります。


事情を伝え、現段階でなにもなければ引き続き使用しますと連絡。


スキミングという被害にあったことよりも、それに伴うカード再発行までの2週間はカード使用がまったくできないこと、および口座振替で一部銀行での手続き含めた、再手続きが必要、といった2次被害が深刻。


結局2時間以上かかって各社との調整を終える。



脱力状態。



財布ごと、スキミングされる。
一体、いつやられたんだろう、と考えてみる。

ここ2週間前後を振り返る。

財布ごと預けた場所ってのは意外と少ない。

1.ゴルフ場
2.スポーツジム
3.通常のかばんの中(スーツ等ではなくカバンに入れっぱなしだった)

ゴルフ場もスポーツジムも疑ってしまえばきりがない。
財布を肌身離さず持ち歩くのは、好きではなくカバンに放りっぱなしである事は日常茶飯事。

思い出されるのは新幹線や特急電車での移動。

出張帰りの京都から東京の間、始発ということもあって、乗客はみな爆睡。

その日の午後の出張先である熊谷から東京は空席が目立つほどガラガラ、でも俺爆睡。

翌日の中央線特急あずさ号で立川から松本も比較的がらがら・・・、で当然爆睡。


上記3つの長距離特急乗車時に共通すること。

“tomotaro、車内、常に寝ている”


いずれも疲れて乗車していたため、出発後すぐに爆睡。
しかも窓側に陣取り、荷物はご丁寧に通路側シート上に。

その荷物のチャックを開けてしまえば、財布がひょっこり顔を出す。

乗車中の記憶・・・ほとんどなし。


まさか、寝ている他人のカバンあける?
電車の中で、そんな人いるの?
日本の治安はそこまできてるの?


いくらなんでもこんな形では寝てないけどさ。。。

その後のカード会社の調査で、カードが使用された場所が埼玉県に集中していたこともあり、
熊谷から東京へ戻る間に犯行に及ばれたと推測。


クレジットカードがほとんど使えない状況は、
本当にライフラインを失った状態です。

電子決済もモバイル使えなくなったらおしまいだし。

やはり現金、現金なのか?

カード復活後、財布は常に身に着けるようになったのは言うまでもありません。

今回の反省
・財布は常に身に着ける
・財布をカバンに入れっぱなしにしない。
・車内で熟睡するときは、カバンを足元で挟むか、窓側に置く。

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